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出会い系サイト規制法施行と改正

今回はちょっと昔話をしてみたいと思います。昔話と言っても何十年も前ではなく15年くらい前のことで、出会い系サイト規制法の改正により僕はネットナンパの方法を大きく変えざるを得なかったという話です。

今となっては使えない情報ばかりですが僕にとっても出会い系にとっても大きな転換点であった法改正前の様子を少し書いてみたいと思います。

僕は法律家ではないので法解釈が間違っている可能性もありますがその点はご容赦ください

出会い系サイト規制法

この法律は平成15年(2003年)に制定されました。

正式名称は「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」です。

正式名称を見てのとおり児童(18歳未満の少年少女)の保護を重点においた法律です。

簡単に言うと

  • 出会い系サイトで児童を誘ってはいけませんよ
  • 出会い系サイトは利用者が児童を誘う場を提供してはいけませんよ

ということです。

これに対応して出会い系サイトでは今よりは簡易ですが利用者の年齢確認を義務付けられました。

当時援助交際が社会問題化していて、援助交際のきっかけがネットを介した事例が多かったためそれを減らすのが目的だったと思われます。

実際これ以降、児童買春のニュースを見る機会も減ったので実効性はあったと思います。

法律制定後も無料の出会い系サイトも使えましたし、2ショットチャットのサイトも多数存在していて、僕は児童を相手にしているわけではなかったので、施行後も自分としては特に変化はありませんでした。

出会い系サイト規制法改正

平成20年(2008年)に法改正が行われました。

改正点は

  • 出会い系サイトの公安委員会への届け出を義務付け
  • 利用者の年齢確認を身分証画像やクレジットカード等によって行うことを出会い系サイトに義務付け

の2点が大きな改正点でした。

これにより登録時に今のような少し面倒な年齢確認が必要になったわけです。

ちなみに、公安委員会の届出義務は法改正が出合い系サイトへの規制強化であったため、出会い系サイト事業者の居所を事前に把握するための処置です。この届出をしている出会い系サイトは警察に見張られているので安全だと言う表現をしているブログ等を見かけることがありますが完全に間違いです。

届出はネット上で異性紹介事業をやるなら住所やURLを登記しておいてねと言う程度で、常時見張っているわけでもないですし、ましてやサイトそのものの審査したり安全性の保証となるものではありません。

法律の目的が児童の保護なのですから当然ですよね。

事件が多数起こっていた携帯ソーシャルゲームサイトは対象外

なぜ法改正が行われたのかというと、再びネットをきっかけとして児童に悪さをする事件が増えたため再び児童買春が社会問題化してきたからです。

しかし、私の実感としては出会い系サイト規制法制定後は出会い系サイトでその手の事件はなくなったわけではありませんが、かなり少なかったように思います。

私見ですがそれは児童に悪さをする大人たちは、出会い系で児童に接触が取れなくなったため出会い系サイトから携帯ソーシャルゲーム(ソシャゲ)サイトへ移動していたからだと思います。

当時ソシャゲサイトは会員数が急速に伸びている時期で児童が多く集まっていましたからね。

今はソシャゲ運営会社が自己規制をしているので、ソーシャルゲーム内で電話番号やLINE IDの交換はできなくなっていますが、当時は簡単に連絡先交換ができたためソーシャルゲームが発端の事件が多発していました。

「ゲームサイトのポイントをあげると言葉巧みに児童に近づき~」なんていう報道を頻繁に見かけたのもこの時期です。

法改正前にとあるソーシャルゲーム運営会社の女社長が国会の委員会に呼ばれ

「ゲームを提供しているだけで、児童誘引の場を提供しているわけではない」

という旨の発言をしているのをテレビ見た記憶があります。それを見た時

「いやいや、実際あんたのところで児童が誘われて援交事件になってるじゃん」

と思ったものです。

しかしこの言い訳とも取れる発言が通ったようで法改正後もソーシャルゲームサイトは出会い系サイト規制法の対象外となりました。

光博
光博

政治力のある企業はすごいですね^^; 政治家とお友達だといろいろ忖度してもらえるのは今と同じですね。

現代では、X(旧twitter)やLINE(未成年者はIDを検索できない自己規制はあります)を発端としているパパ活や援交事件が多く起こっていますが、自己規制ではなくちゃんと法でSNSやメッセンジャーを規制したほうがいいんじゃないんでしょうかね。

なかでもX(旧twitter)はかなりひどいですよね。「援助」や「パパ活」で検索しただけで援交希望の女の子の発言がズラッと並びますし、ツイートを見ると料金表までツイートされています。こんなあからさまに児童がお客を取っているのに警察が見て見ぬふりなのはほんと解せません。

2020年2月14日追記
最近では愛知県警が援交目的のツイートに直接リプを送って警告したり、大阪府警が「援交」、「パパ活」で検索すると警告文が(広告として)表示されるようにするなどしていますが、まだまだ甘いですよね。警告はされるけど実際何もしないのが知れ渡ってしまえば効力がなくなるのは明白です。

出会い系サイトへの影響

すいません、また話がそれていましたね。

さて、本題です。

身分証の画像での年齢確認が必要になったと述べましたが、法改正後は2ショットチャットのように1対1でチャットができるサイトも対象になるのではないか?とかSkypeの友達募集掲示板サイトも規制対象になるのではないか?と利用者の間で騒がれました。

これにより、法改正前まで多数有った「無料2ショットチャット」や「出会いを匂わせていた無料掲示板」は自らサイトを閉鎖してしまいました。

残ったところも、年齢認証(身分証の画像を提出する方法です)を設けた結果閑古鳥が鳴くようになってしまい実質無料出会い系は壊滅してしまいました。

特に2ショットチャットは当時でも2ショットチャットは時代に合わなくなってきたのか利用者が減ってきて斜陽気味でしたが、ついに引導を渡された格好になりました。中には年齢確認を自主的に導入したりインターネット異性紹介事業届けをだしてサービスを継続した2ショットチャットもありましたが、やはり利用者減は避けられず一頃の賑わいは失われてしまいました。今でも2ショットチャットは生き残っているサイトもありますが、その多くが届けを出して年齢確認を導入したサイトです。

掲示板でも「児童や異性に呼びかけるような書き込みをした場合、見つけたら警察に通報するぞ!」のようなことが規約に書かれてるようになりました。

まあ、掲示板は管理が杜撰なとこが多いのであまり守られてはいませんけどね。

2022年12月21日追記
ここ数年で生き残っていた2ショットチャットで年齢確認を必須とするサイトが増えました。サイト数が減って利用者の分散がなくなり年齢確認があっても利用者が一定数いる2ショットチャットもあります。さすが生き残ってきただけのことはありますね。
実際のところ2ショットチャットが異性紹介事業にあたるのかどうか調べてみたのですが、判例を見つけることはできずわかりませんでした。

法改正の僕への影響

改正後大手2ショットチャットは軒並み店じまいをしてしまうし、残ったところも閑古鳥が鳴いているしで僕は途方に暮れてしまいました。

もちろん今となっては老舗となっている出会い系サイトは当時からありましたが、当時の僕は「お金を取るようなところは全部インチキで、サクラばかりだろう」と思っていたので、有料の出会い系サイトは利用する気は起こりませんでした。

今考えれば有料出会い系にサクラがいるというのは誤解なんですが、当時はそう思っていたんですよね。

背に腹はかえられない

法改正の少し前から僕は催眠術に興味を持つようになっていました。

催眠術に確信がでてきて、いざ実践っという段階の時には無料2ショットチャットや無料掲示板は上記の状況になっていました。

催眠術というのは、友達や家族にはかけにくいし、同じ人ばかりにかけても練習にならないし腕も上がりません。

光博
光博

それに男にかけても面白くありません^^;

僕としては「催眠術をかけさせてくれる他人、しかも女の子」と出会いたいわけです。

30代半ばの男がいきなりな街頭ナンパデビューするのも厳しいものがありましたし、夏は暑いし冬は寒いしでそもそも自分に向いている気がしません。そもそも街で声をかけた女の子に催眠かけさせてと言うのも変な話ですしね。

やはり、そういう女の子を探すにはネットしか無い!けれど今まで利用していたところは壊滅している…

と言う事情から、僕は有料出会い系サイトを利用してみることにしました。

利用し始めた当初は感覚がつかめず、お金も結構使ってしまいましたが、2ショットチャットで培ったテクニックは有料出会い系でも流用できましたし数ヶ月で前と同じようにコンスタントに女の子に会えるようになっていました。

昔は良かった?

こんなことを言うと、年寄りみたいだなと思われるかもしれませんが、もうおじさんなのでそれは甘受します。

しかし、本当に昔はよかったのか?

と思い返してみると、それほど変わらないような気もします。

確かに、Yahooチャットのアダルト部屋(多人数でチャットをする部屋)でIM(個別にやり取りができるインスタントメッセージ)を飛ばして面白いように女の子と会えたり、2ショットチャットで入れ食い状態なんてことはこれからは起こらないかもしれません。

2ショットチャットでは自分の時間さえあれば、毎日でも違う女の子と遊べるくらい盛況でした。

でも、その代わりゴールデンタイム(22時~2時)の部屋取り競争は熾烈でしたし(一時間やっても取れないことも…)、部屋を確保して待機しているときはPCの前にいないといけなかったり不便な面もありました。

無料とつくところは今は悪質出会い系ばかりですが、昔も無料サイトは悪質悪徳サイトが多く使えるところがほんのわずかで、今とそれほど変わりません。使えるサイトか確認するためにフリーのメアドをとって登録してみるとやはり悪徳で、メールボックスが迷惑メールでパンパンになるなんてこともしょっちゅうでした。

今はスマホがあるのでPCにこだわらなくてもよくなっています。PCでチャットをする女の子の層と、誰でも使うスマホで出会いを探す女の子層では、層の厚みも違いますし女の子も多様化しています。

昔のPCしか利用できない時代は理系の女の子やいわゆる腐女子率が高かったのですが、このごろはどういうい女の子が多いっていうのはないですしごくごく普通の女の子と出会うことができます。

これは現代のいい面ですね。

時代が変われば法律も変わるし技術も進歩します、それに合わせていくしか無いんだとおもいます。

出会いを求める男女というのはいつの時代にもいるのですから、なにか方法があるはずです。

光博
光博

昔話に付き合っていただき、ありがとうございました。

2016年5月20日追記

何かがガッツリ抜けているなと思っていたんですが、ガラケーの出会い系について全く書いていなかったんだと書き終わってから気づきました。

実を言うと僕はガラケー全盛期にガラケーで出会い系を利用したことないんですよね。そのころはガラケーはメールに使うだけで出会い系はPCでやっていました。なので、かの有名な「スタビ」(スタービーチ)とか使ったことないんですよね。今でも伝説が語り継がれていますがすごったらしいですね。

ちなみに、今でも検索すると「スタービーチ」や本家のスタービーチとあたかも関係があるかのようなサイトが出てきますが、それは昔のスタービーチと全く無関係のただの悪質サイトなので利用してはいけませんよ。過去の栄光を利用されているだけです。

そんなわけで、抜けていたのではなくて、そもそも利用したことがないから僕の頭の中になかっただけだったんですが、ガラケーについて書いていないのはそういう訳でした。

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